OUTLINE 初期臨床研修 プログラム概要

こんなあなたは宇部興産中央病院に集まれ!

  • 救急の初期対応、common diseaseの病棟管理の力を磨きたい方
  • とにかく手技をガンガン習得したい方
  • プレゼン、カルテ記載から診断力まで徹底的に基礎力をつけたい方
  • 1学年5名の少人数制で手厚い指導を独り占めしたい方
  • 学会発表から論文作成までアカデミックな経験を積んでおきたい方
  • 総合診療、脳外科、麻酔科の専門研修まで中期プランを考えている方
  • 市中病院と大学病院のオイシイところを活用して研修したい方
  • 将来、山口大学医学部附属病院の医局入局を考えている方
  • UターンやIターンして山口県の地域医療に貢献したい方

目指す医師となるための
オーダーメードローテート

研修ローテート3つのポイント

  • 将来の志望
  • 診療科の順番
  • 学習スタイル

宇部興産中央病院
研修ローテートの一例

在宅診療を担える総合診療医を
目指したい研修医Aの場合

ポイント

総合診療科での研修が鍵となるので、それまでに内科(循環器内科、糖尿病血液内科、消化器内科)をローテートし研修1年目で内科の基礎力を身につけます。 研修2年目は地域で活躍できるため小児科、産婦人科、精神科、耳鼻科をローテートし、ジェネラルな能力を身につけて頂けるローテートとしました。

POINT!総合診療科研修の前に内科の
基礎力を身につけます

学習スタイル

深く思考を掘り下げることが得意なようなので、特に研修1年目は内科の思考プロセスを構築することに、重点が置かれてい ます。

  • 必修
  • 選択
研修医
A
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 循環器内科【内科】 糖尿病血液内科
【内科】
+放科(火・木)
消化器内

【内科】
消化器内

【内科】
総合診療科【救急】 麻酔科
【必修】
外科
【必修】
2年目 皮膚科 放射線科 外来研修
(総合診
療科)
地域医療 脳神経内
脳外科 小児科
(山大)
【必修】
産婦人科
(山大)
【必修】
精神科
(山大)
【必修】
耳鼻科

脳神経外科医を目指したい
研修医Bの場合

ポイント

研修2年目に脳神経外科を3カ月間ローテートしたいという希望があるため、脳神経外科を研修する前に急性期の全身管理 ができるよう総合診療科、循環器内科、麻酔科、山口大学医学部附属病院の先進救急医療センターでの研修をおこないます。

POINT!1年目に多くの症例を経験し、急性期の全身管 理を身に着けます

学習スタイル

研修1年目でなるべく多くの症例数を経験し急変対応の時でも動ける身体を作っておくことが自分に合っているということで、 比較的忙しい診療科を研修1年目からローテートすることにしました。

  • 必修
  • 選択
研修医
A
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 総合
診療科
【救急】
内科
【救急】
脳神経内
科【内科】
+放科
(火・木)
脳神経内
科【内科】
+放科
(火・木)
循環器内科【内科】 麻酔科【救急】 精神科
(山大)
【救急】
小児科
(山大)
【救急】
産婦人科
(山大)
【必修】
2年目 AMEC 脳外科 総合
診療科
外来診療
(総合診
療科)
地域
医療
外科【必修】 耳鼻科 皮膚科

糖尿病内科医を目指したい
研修医Cの場合

ポイント

研修の始めと終わりに糖尿病内科をローテーションに組み込んで欲しいという、研修医の希望を実現しました。更には網膜症、神経症など糖尿病の関連疾患に関して、眼科や神経内科でしっかりと研修を行えるようにしました。

POINT!糖尿病の関連疾患も経験できる研修内容とし ました

学習スタイル

研修1年目のなるべく早い段階で総合診療科や外科、麻酔科で急性期疾患の対応や手技を習得しておことで、その後の研修がスムーズに進められるようなローテートとしました。

  • 必修
  • 選択
研修医
C
4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 糖尿病血液内科
【内科】
+放科(火・木)
総合診療科
【救急】
外科
【必修】
麻酔科
【必修】
脳神経内科
【内科】
消化器内科
【内科】
循環器内科
2年目 眼科 外来研修
(総合診
療科)
耳鼻科 放射線科 地域医療 産婦人科
(山大)
【必修】
小児科
(山大)
【必修】
精神科
(山大)
【必修】
糖尿病血液内科

研修中に志望が変わっても
臨機応変に対応できます!

イメージ

医師となり、実際に研修を行うことで見えてきた世界観から、 志望科が変更になる研修医は大勢いらっしゃいます。宇部興産中央病院では、それを前提として研修を組み込んでいますので、2年目のローテートを決める際は、目指す医師像を再確認させて頂き、志望に沿った初期臨床研修となるよう臨機応変に対応しています。

POINT!志望に沿った柔軟なローテートづくりが宇部興産中央病院の強みです

各診療科の
初期臨床研修ポイント

  • 総合診療科

    外来診療では総合診療科が初期診療を行い、必要に応じて専門医へ繋いでいく、総合診療科が中心となった診療体制が確立されています。幅広い患者の健康問題に対処できる診断力と対処能力を活かし、救急外来患者の初期対応から、HCUを含む病棟での全身管理、そして退院調整まで患者さんに深く関わっています。

  • 糖尿病血液内科

    糖尿病とその合併症の管理が行えるように、検査・診断・治療に必要な知識や技術を習得します。糖尿病教室や糖尿病週間行事への参加、他科入院患者の周術期血糖管理にも取り組んでもらいます。また血液疾患は診断から治療 (化学療法)を自分で行えるように学んでもらいます。

  • 消化器内科

    胃潰瘍や虚血性腸炎、胆管結石、肝炎といった日常臨床でよく遭遇する疾患から、消化管、肝胆膵領域の悪性疾患まで幅広い症例を経験することができます。希望者は、腹部エコーや内視鏡検査といった技術の習得も可能です。近年は内視鏡治療の必要性が高まっており、早期癌に対する内視鏡治療や膵胆道疾患に対するERCP、EUS下治療、胆道鏡下治療など特殊な手技も行っています。

  • 循環器内科

    心不全、不整脈、急性心筋梗塞等、一般的な循環器内科で扱う症例は一通り経験することができます。人工呼吸管理、循環補助装置を使用した集中治療室での管理も行なっています。心エコー検査、ペースメーカー、カテーテル 治療等の手技に積極的に参加でき、心臓リハビリを通した包括的管理も学べます。どの科にいっても役立つような血行動態の考え方を身につけてもらえるように、明るく楽しく毎日指導しています。

  • 外科

    心臓・血管以外のさまざまな外科疾患の診療を行っています。腹部消化器外科を中心とした年間500例前後の手術を通して縫合、結紮、切開などの基本手技から周術期、重症患者の全身管理まで幅広く学ぶことができます。内視鏡下手術にも力を入れています。

  • 放射線科

    外来、入院患者のCT・MRI読影を約70件/日、それに加えて健診や院内の単 純X線写真の読影を行っています。月に数件のIVR検査・治療の依頼もあり、 様々な手技を行っています。また、研修医対象に毎週参加型の読影勉強会を 開催しています。画像はどの診療科でも不可欠な診断ツールです。救急も含め、様々な症例の画像を経験していきましょう。

  • 麻酔科

    医師6名で年間1500例余りの全身麻酔・硬膜外麻酔・脊椎麻酔等の麻酔管理を行っています。診療科長の森本康裕医師は、「超音波ガイド下末梢神経ブロック」の第一人者であり、多くのセミナー開催や著書を執筆する業界のトップランナーであり、最先端の医療設備を積極的に導入し、宇部興産中央病院の手術はもちろん、後進の育成にも力を入れています。

  • 整形外科

    年間手術件数は780件、常勤整形外科4名(整形外科専門医3名)、急性期外傷(骨折)、スポーツ障害、鏡視下関節手術が中心でJリーグレノファ山口へのメディカルサポートも行っています。2020年4月からは急性期骨折外傷、手の外科、関節外科のSubspeciality surgeryを中心として診療していきます。

  • 泌尿器科

    排尿障害、尿路感染症をはじめとする良性疾患、尿路悪性腫瘍を主な対象としています。また、当院では腎不全に対する血液浄化療法も主として泌尿器科で対応しています。導尿や尿道カテーテル留置といった尿路管理から簡単な内視鏡手術の助手や腎不全患者の管理などを経験することができます。

  • 脳神経外科

    急性期病床が50床 (HCU 12床)です。手術件数は年間360件で、脳腫瘍、動脈瘤はそれぞれ70件です。県内でもトップクラスの手術実績があり、様々な専門分野を豊富に経験できます。脳梗塞は年間250件です。tPA治療や血栓回収 療法など、脳卒中の急性期治療の経過を診ることができます。

  • 脳神経内科

    神経変性疾患、中枢性脱髄疾患、免疫性筋疾患・末梢神経疾患、脳血管障害などの入院加療および神経難病のレスパイト入院を行っています。頭痛、めまい、しびれ、認知症などの外来診療も指導医の元で経験できます。

  • 耳鼻咽喉科

    耳鼻咽喉科の一般的な外来診療、特に耳内・鼻内の観察、咽頭ファイバー検査など耳鼻咽喉科でないと行わない検査の実施、習得を目指します。また救急で遭遇する可能性の高いめまい疾患の診察、特に中枢性疾患との鑑別、内耳性めまいの鑑別を学びます。

協力型
臨床研修病院

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山口大学医学部附属病院

  • 山口県立総合医療センター
  • 山口宇部医療センター
  • 山口県立こころの医療センター
  • 高松赤十字病院
  • 宇部協立病院
  • 山口済生会下関総合病院
  • 徳山中央病院
  • 山口赤十字病院
  • 山陽小野田市民病院

臨床研修
協力施設

  • 薩摩川内市下甑手打診療所
  • 医療法人太白会シーサイド病院
  • 美祢市立病院
  • 長門総合病院
  • 都志見病院
  • 萩市国民健康保険川上診療所
  • 萩市国民健康保険福川診療所
  • 萩市国民健康保険むつみ診療所
  • 萩市国民健康保険見島診療所
  • 萩市国民健康保険大島診療所
  • 萩市民病院
  • 医療法人社団 中嶋クリニック
  • 医療法人社団慈生会 萩慈生病院
  • 河野病院
  • わたぬきクリニック
  • 山本内科胃腸科
  • いわたにこどもクリニック
  • さがら眼科クリニック
  • わかまつ皮ふ科クリニック
  • 萩市国民健康保険須佐診療センター
  • 岩国市医療センター医師会病院
  • 生協小野田診療所
  • 波乗りクリニック
  • 岩国市立美和病院
  • 岩国市立錦中央病院
  • 周防大島町立大島病院
  • 周防大島町立東和病院
  • 下関市立豊田中央病院
  • 美祢市立美東病院

指導医数

25名(2022年4月現在)

初期臨床研修医数

1年次:3名
2年次:5名
(2022年4月現在)